上田輝彦の
多言語化を制するものがグローバル化を制する

<p>上田輝彦</p>

 グローバル化の新たな局面を解説するとともに、その波に乗る、あるいはその波に呑み込まれないための方法論を、事例を交えながら論じる

  • 第1回 グローバル化の新たな局面

     グローバル化の新たな局面を解説するとともに、その波に乗る、あるいはその波に呑み込まれないための方法論を、事例を交えながら論じる

  • 第2回 視座を高く、視野を広く、視点を柔らかく(前編)

     グローバル化をチャンスとして捉え、活用するには、「視座を高くする」「視野を広くする」「視点を柔らかくする」の3つの考え方を習慣づけることが肝要だ。そしてこれらは、むしろ、これからも国内だけで事業なり活動なりを続けていくことを想定している方にこそ、グローバル化の波に翻弄されないように心がけてほしいスタンスである。

  • 第3回 視座を高く、視野を広く、視点を柔らかく(中編)

     「視野を広くする」とは、例えば、自身の事業領域とは異なる事業領域のこと、自身の市場とは異なる市場のことなどにも関心を持ち、知ろうとすることである。視野を少し広くするだけで、新たな投資をせずとも業績にプラスになるアイデアはたくさん見つかる。さまざまな市場や業界に関心を持ち、自社の提供価値とそれらを組み合わせたらどうなるかという思考実験を繰り返すことが大切だ。

  • 第4回 視座を高く、視野を広く、視点を柔らかく(後編)

     視野を柔らかくするとは、いろいろな立場から物事を捉える・考えることを意味する。 人間は誰しも、自分が生まれ育った環境やこれまでの経験に囚われがちで、相当意識していないと、ついつい自分の慣れた視点のみで物事を判断しようとしてしまうが、多言語化によって、視点を柔らかくする習慣を身に付けることができる。 多言語化に取り組むことでこのような差異に気づくこと、それは自分の視点の数を増やし、価値観を柔軟で豊かなものにしてくれる。そしてそのような視点や価値観を持つことで、既存の製品やサービスへの見方も変わり、新たな提供方法が思いつく可能性が高まるし、新たな提供価値を見出せる機会も増えるだろう。

  • 第5回 多言語化-グローバル化を制するための最強の戦略①

     グローバル化に対応し、新たな事業機会を発見・獲得するには具体的にどのように動けばいいのだろうか?そのための最強にして必須の戦略が「多言語化」であり、その要諦は、「自分の伝えたい内容を、相手の言語特性・文化慣習・状況などに最適な形にする」ことである。言語や文化によって、世界の切り取り方は異なるので、単に直訳するだけであったり文法的に正しかったりするだけでは、コミュニケーションとしては不十分となる。 「自分が伝えたいメッセージや価値は何か」という点に立ち返り、「そのメッセージや価値は、相手の言葉や価値観においてはどうすれば伝わるか」を考えることが肝要である。

  • 第6回 言語ごとにある、豊かな「世界」

     世界には様々な言葉があり、言語ごとに、モノ・色・感情・天気・動植物・食べ物の呼び名が違う。加えて、周辺世界の「区別」「切り取り方」も変わる。このように、言語によって、見ている「世界」が違う。「区別」が違う。「切り取り方」が違う。つまり、「世界」をどう見ているか、が違うということ。それぞれの言語ごとに、日常的に重要で身近なものについては極めて豊かな「世界」がある。

  • 第7回 世界に言語はいくつあるのか ~ 絶滅していく言語

     世界には約3千から8千の言語があると言われているが、そのうち90%が今世紀中に絶滅すると予測されている。言語は話者が百万人以上いないと衰退に向かうと言われているが、絶滅危惧種の保護が盛んな生物と異なり、言語の保護には世界の耳目が集まっていないのが現状だ。経済的なメリットがない言語は繋ぎ手が見つからないが、言語の多様性が失われるということは、生物的な多様性が失われることにもつながる。少数言語の保護についても、「私たちに何ができるか」という感覚を養うべきではないだろうか。

  • 第8回 世界の主要言語を挙げることができるか

     世界の言語を話者の多い順に並べると、日本人には馴染みのない言語が上位にたくさん登場する。 ほとんどが南アジアや東南アジアで使われている言語で、これまでは話者が多いものの一人当たりの所得が低く経済的に注目されてこなかった。しかしこれらの言語が使われている国/地域の多くは、将来的に経済成長が見込まれており、になると予測されている。その流れが鮮明になるにつれ、個別の言語でマーケティングを展開する必要性が高まるだろう。

  • 第9回 世界のインターネット使用言語はどうなっているか

     2016年6月現在、世界のインターネットユーザーは約36億人、そのうち英語が約9.4億人(全体の26%)、英語以外が26.6億人(全体の76%)。非英語のユーザーの絶対数が圧倒的に増えている。日本企業は英語で何でも済ませる時代が終了していることに早く気付かなければならない。

  • 第10回 多言語化への投資、まずは「売上の1%」

     貴社のビジネスを多言語化するとどんなことが起きると思いますか?もし日本語市場以外の売上増にご関心がおありでしたら、売上の1%を多言語化に投資することをお勧めします。打ち手は沢山あります。経営戦略の次元から考え、手間・コストがかからず期待効果が高い項目から着実に展開していきましょう。

WIPジャパン株式会社
代表取締役会長 上田輝彦(うえだ てるひこ)

福井・兼業農家出身。中・高では卓球選手。数学・世界史・世界地理を愛好。上智大学(法学部)在学中、欧州各国や中国等を跋渉、その後、住友銀行(大阪)、英国ケンブリッジ大学大学院留学(歴史学部)を経てWIP創業。オリンピック関連調査を端緒として、多言語および海外市場を対象にした事業のみに特化し現在に至る。「グローバルビジネスほど面白いものはない」が信条。

一般社団法人クールジャパン協議会 専務理事

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