海外ビジネス談

イギリスで日系企業をサポート

サディキズ会計事務所 ジェネラルマネージャー 磯部 功治

イギリスで日系企業をサポート

イギリス現地の会計事務所で働いていますが、仕事柄、HMRC(イギリスの国税局)とやり取りすることが多々あります。

そこでビックリしたことは、日本と比較してサービスの質や仕事の精度の違いです。
例えば、書類や郵送物などの名前や住所の記載ミスや、そもそも発生していない罰則金の催促レターを送ってきたり、10営業日と言っていた期日も2ヶ月かかることもあります。

もちろん、人によって違いはあるかもしれませんが、教育によってレベルの統一感が図れている日本とはかなり差があると感じました。

このお話は一例ですが、生活スタイルも文化も違うイギリスで、会計事務所として、日系企業のビジネス展開を支援するために、時間ベースで会計費用を算出するような業界の常識を取り払いました。

イギリスには、会計士はいますが、税理士はいません。代わりにTAXアドバイザーはいますが、その分会計事務所では、幅広い業務を行う必要があると考えています。

会社設立時など特に予算との折り合いが難しい場合は、お客様の予算を考慮し、英国文化のゆったりとした対応ではなく、日本の企業文化に即した迅速な対応をしたり、お客様が慣れない英国会計のシステムで困惑されていた場合なども、分かりやすい言葉で親切丁寧に説明させて頂いたりしています。

これは多くの日本から進出した英国支社の方々は日本の本社へ報告する義務があることを理解しているからです。
また、会計的な目線だけでなく、ビジネス全般からの広い視野で状況を把握し、フレキシブルな対応を実現させています。

磯部 功治

磯部 功治

サディキズ会計事務所 ジェネラルマネージャー

英国バーミンガム大学大学院経営学修士(MBA)卒
英国ロンドン大学大学院専門会計学修士卒
MBA取得後は、マーケティング業界(大学ランキング)で働く。その後、マーケティング経験がありビジネスマインドがあり、そして会計が分かる人物を探していた今の事務所の所長と出会う。インド・パキスタン系イギリス人(ロンドン生まれのエリート人生)である所長が、日系企業と馬が合う(ビジネスが丁寧)ということで顧客拡大を任される。「有名は信用の確約」と信じていて大手会計事務所のようなブランド力は不可能な為、自分自身が有名になろうと活動中。

サディキズ会計事務所

決算書、法人税申告書、帳簿記帳、VAT Return、月次報告書などの会計サービス全般から、給与計算や、日系企業駐在員専用のサービス(Modified Payroll、P11Dや納税申告)を世界的大手会計事務所で勤務経験の日本人スタッフが提供、イギリス進出の際の会社設立など行う。

Webサイト:https://wcrr2019.org/

イノベーションズアイ会員情報:サディキズ会計事務所

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