アフリカ人にあこがれて
フォトグラファー ヨシダナギ(nagi yoshida)
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第1回 自分がアフリカ人になれないと知ったとき
私のアフリカ人への憧れは幼少期から。 初めてアフリカの少数民族をTVで見た時「すっんごいカッコイイ!私も大きくなったらあの人たち(アフリカ人)と同じ姿になって、あーいう生活するんだ!」って、ずっと思っていた。だけど、年長さんになっても小学生になっても自分の肌の色が黒くならないことを疑問に思い始めていた矢先、自分が日本人であるということを親から聞かされ、物凄いショックを受けたのを覚えている。ただ自分がアフリカ人にはなれないと気づいてからも、彼らは私にとってどんなスターよりもカッコイイ憧れの存在だった。
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第2回 初めて踏んだアフリカの大地
2009年、ついにアフリカの大地をはじめて踏んだ。国はエチオピア。 何故エチオピアを選んだかと言うと、今も現代文明から離れたところで暮らす民族が沢山いるから。エチオピアに行けば私が憧れ続けた人たちに会えると思った。
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第3回 泣いて喚いてモスキート
エチオピアの次に私が向かった国は西アフリカのマリ共和国とブルキナファソ。 どうしてこの2か国を選んだかというと、西アフリカは東アフリカよりもディープなアフリカを感じられるという情報を得たから。そして、ただ単純にブルキナファソという馴染みのない国名に妙に興味をそそられたから。 渡航前、「西アフリカはフランス語圏だから結構苦労するよ」「西アフリカは過酷だよ」と告げられていたのだが、フランス語圏とは言え、簡単な英語くらい通じると思っていたし、そうそう過酷なことなんて無いと思っていた。 が、マリに着いて早々、フランス語圏の洗礼を受けることになった。
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第4回 ゴキブリ、ときどき泥水
アフリカに行くと心が強くなる( 図太くなるという言い方の方が正しいかもしれないが ) 予測不可能なことが度々降りかかってくる環境だからこそ、本来なら驚くべきことでさえも動揺せずに淡々と受け入れられるようになっていく。今回は私が人間の『慣れ』の力を知った国、"スーダン"について少し話してみたいと思う。
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第5回 アフリカでトイレパニック
「 アフリカでは、トイレってどうしてるの? 」 これは私がよく人から聞かれる質問の1つ。勿論、アフリカにだってキレイなトイレは少ないけれど、大半のトイレは皆さんが想像している通り汚い。いや、それ以上に酷いかもしれない。しかし、ココでただ普通に汚いのトイレの話をしても仕方がないので、今回は私が本気でぶったまげたトイレの話をいくつか紹介してみようと思う。※前回のゴキブリ話に続いて、こんなしょうもない話ばかりしていていいのかと少々悩んだが、私にはこのような話題しかないのでもう開き直って行きたいと思う。
フォトグラファー
ヨシダナギ(nagi yoshida)
1986年生まれ、フォトグラファー。
幼少期からアフリカ人に意味の分からない憧れを抱き「自分も大きくなったらアフリカ人のような姿になれる」「彼らと一緒に同じ生活が出来る」と信じて生きる。
イラスト・写真を独学で学び、2006年よりイラストレーターとして、2009年よりフォトグラファーとして活動。アフリカからインスピレーションを受けた独特の色彩感覚と世界観、ユニークなタッチが欧米のアニメーションスタジオなどから評価を受け、2011年頃からは国内外問わずキャラクターデザインをメインに活動中。イラストを描く傍ら、アフリカや発展途上国に訪れ少数部族などのポートレート写真を撮り始める。大使館後援イベントへの写真展示オファーを機にフォトグラファーとしての仕事を確立。現在は海外でポートレートを撮りながら、アーティストやモデルの宣材写真などの撮影も行う。今夏(2014)、第一弾写真集を発表予定。
WEB SITE : http://nagi-yoshida.com/
BLOG : http://ameblo.jp/bohemiandays/
Twitter : @nagi_yoshida