サラリーマンからアフリカ支援へ
NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン 伊藤正芳
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第1回 普通のサラリーマンがアフリカへ旅立つ日
ごくごく普通に会社勤めをしていた私が、アフリカの魅力に気づいてしまったことで大きく変わっていくのを感じます。そのきっかけは2010年から2012年まで国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊に参加して、アフリカ東南部の内陸国マラウイ共和国で2年間暮らしたこと。知らない世界を見てみたいタチの私にとって、海外経験を積めて社会貢献もできる素晴らしい機会でした。そして、彼らとの交流は日本に慣れきった私の目を開かせてくれ、恵まれた環境のなかで忘れていたハングリーさを思い出させてくれました。
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第2回 アフリカにも引き継がれる和食の文化
日本の生活に馴染んだ日本人がアフリカで生きていけるのか? それにアフリカにいくら魅力があっても、アフリカに行くとなるとハードルが高い、とお感じになる方ももいらっしゃるかもしれません。 結論から申し上げると、大丈夫、実際生きています(笑) そして、食べることは生きることです。 アフリカではどんな家庭料理、屋台料理、さらに世界文化遺産にも登録された和食といえばお寿司が食べることができるのか、ほんの一部ですがお伝えします。
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第3回 西アフリカの産業経済の可能性
前回はセネガルの食についてお伝えしました。代表的なメニューである「チェブ・ジェン」は調理したご飯に魚や野菜を盛り付けたものです。 また、アフリカに広がる日本食「SUSHI」は、セネガルでも味わうことができます。さて「チェブ・ジェン」と「SUSHI」の共通点は・・・いずれも魚とお米の組み合わせですね。 この魚と米、じつは自給率という点では対照的な組み合わせです。魚は輸出するほどですが、主食のお米は8割がタイ、中国などからの輸入なのだそうです。 増加する人口を支えるだけの食料を確保するということは、アフリカが抱える大きな課題です。主食のコメの自給率が2割という状況は、セネガルにとっても無視できないところのはずです。しかし、その点セネガルの場合、灌漑設備などのインフラを整備すれば農地としての開発可能性は大きく、実際に大規模な農地開発が進んでいます。
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第4回 アフリカ16か国に展開する「ショップライト」とは?
前回はアフリカ大陸域内の経済的な結びつきが深化しつつあることに触れました。ガーナでもその一例に再会することができ、私個人としてはちょっとした感動すら覚えたことがあります。それは、「SHOPRITE」(ショップライト)というスーパーマーケットです。私はかつて2年間、南部アフリカにある最貧国のひとつマラウイに滞在していたのですが、そこにもあった「SHOPRITE」に、ガーナでも出会うことができました。
NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン
伊藤正芳
アフリカの貧困削減を支援するNPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン(http://millenniumpromise.jp/)所属。日系食品メーカーの海外事業部在籍時に青年海外協力隊に現職参加し、2010年~2012年の2年間、アフリカ東南部内陸国のマラウイ共和国に赴任。病院事務局に入りアドミニストレーターとしてマネジメント改善に取り組む。マラウイのほかに、南アフリカ、モザンビーク、タンザニア、ザンビア、ケニア、ウガンダ、ルワンダといった南部アフリカ、東部アフリカ諸国へ渡航し、現地の状況を肌で感じることも大切にしている。2014年3月までは、西アフリカのセネガル、ガーナに滞在する。
グロービス経営大学院大学修了、早稲田大学政治経済学部政治学科卒。日本元気塾1期生。