等身大の日本をベトナムに!
ベトナム在住エグゼクティブコーチ 石井香織
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第1回 『親日ベトナム』ホーチミン、私の第一印象は?
ホーチミンに移住するかもしれない。そんな話が具体的になったのは、2011年8月のこと。それまで未知だったベトナムという国への興味関心が高まり、意識するようになりました。すると、とにかく目につくのです。2012年8月にホーチミンに実際に移住するまで、日本の紙面では「ベトナム」や「ホーチミン」などのベトナムに関するキーワードを見ない日はないのではないか、というほど
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第2回 私がベトナムで感じた焦燥感〜相互理解が足りない日本とベトナムの現実〜
Chuc mung nam moi ! 常夏ホーチミンより、新年明けましておめでとうございます。 年末年始というと、日本では至る所でお正月がしみじみと感じられると思いますが、暖かい気候のせいか、ここ、ホーチミンでは年明けといった、自然と身が引き締まるような感慨深さはないままに2014年を迎えました。さて、ご存知のように、ベトナムは親日ということでも良く知られています。 アジア圏を中心にグローバルマーケティング事業等を展開するアウンコンサルティングによる「アジア10カ国の親日度調査」の2012年の調査結果※1によると、ベトナム人の親日度はすべての国の中でトップの97%。「日本が好きか」という設問では、「大好き」45%、「好き」52%、さらに「日本人が好きか」には「大好き」18%、「好き」74%と驚異的な数字です。「日本の商品・サービスが好きか」には「好き」が95%を占め、「好きな商品・サービスは何か」には、1位:家電、2位:食事、3位:アニメ・マンガという結果でした。 実際、生活していても、日本製品の品質の高さに対する評価や日本人のまじめさ、戦後の急速な発展など、ベトナム人の日本に対する評価はアジアの国々の中では断トツといった感じです。
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第3回 ベトナムでジャパンフェスティバルを開催へ
ベトナムは旧暦で新年を祝います。 今年は1月31日が旧暦の元日になりました。ベトナム人と話していると、年末、というと旧正月前をさすので混乱します。 大晦日から元日へ日付が変わると同時にサイゴン川沿いでは花火があがり、敬虔な仏教徒の家では各家庭の仏壇にお線香を手向け礼拝する姿が見られました。 元日は朝早くから遠くの路地から太鼓や銅鑼のお囃子が賑やかに聞こえてきて、近くのお寺からは早朝から参拝している人達が撞いて
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第4回 山あり谷ありのイベント開催
4月の日本からの便りは何と言っても『桜』。Facebookの桜の投稿を見るたびに、花の時季のちょっと肌寒くなる感じとか、養花天という風情ある言葉を思い出して日本を懐かしんでいます。 一方のホーチミンといえば、4月は一年のうちで最も暑くなる時期。ここ数ヶ月間、雨の降っていない乾いた地に強い太陽が照りつけ、家々の白い壁が反射する光の強烈さに街全体が白っぽく見えるほどです。夕方の5時を過ぎると夕涼みに外に出てくる人や、会社帰りの人で街は喧騒に包まれます。バイクの騒々しさや元気な子供たちのはしゃぎ声に多少閉口しながらも、空を見上げると綺麗な夕暮れ。その美しさに心を奪われてしまいます。絶え間なく吹くそよ風が時折強く吹いて、季節の変わり目も感じさせます。5月からはそろそろ雨季のスタートです。
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第5回 大盛況だったイベント!!
5月中旬、南シナ海の領有権問題をめぐって中国に反発したベトナム国民が中華系の企業の集まる工業団地を中心にデモを行った事は記憶に新しいかと思います。普段は温厚なベトナム人ですが、歴史的な背景も影響しているのでしょう、デモの一部が暴動化し、ベトナム人と中国人の双方で死傷者が出たと報道されました。 一時は暴徒化したデモ隊の一部がホーチミン市内に入ったという情報が流れ、大勢の警官が通りや中国大使館前を警戒し、緊迫した状況が数日続きました。最近ではタイのクーデターによるニュースによって多少関心が逸らされた感がありますが、ホーチミン市内で抵抗の意思を示し自らの命を絶った女性がいたり、新たにベトナムの漁船が中国船に体当たりされ沈没したなど、まだまだ予断を許さない状況と感じます。
ベトナム在住エグゼクティブコーチ
石井香織
大学卒業後、大手製薬メーカー勤務。人材開発、本社CSR業務に携わった後、2012年、夫の事業の関係でホーチミンに移住。日本とベトナムの友好の懸け橋になるべく、イベントを企画。東京代々木で毎年開催される「ベトナムフェスティバル」の逆バージョンである「Japan Festival in Vietnam」を立上げ65,000人を集客する。ホーチミン事務局長。その他、経営者層を対象としたエグゼクティブコーチやセミナー講師も務める。ホーチミンで働く女子のためのキャリアアップコーチング、聴き方学校等のセミナー開催。JACリクルートメントベトナムコンサルタント。熱気溢れるホーチミンの今を肌感覚でお伝えしていきます。