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世界のどこかでノマドワーカー 第2回

ノマドデザイナー、いざフィリピン留学へ!

ノマドデザイナーinカンボジア  代永加世子

 

思い立ったら即行動、猛スピードで準備したフィリピン留学

2012年元旦の朝、目覚めた時に決意。

2010年12月末に退職し、その後一年間はノマドデザイナーとしてゆるく活動していました・・・が!フィリピン語学留学を決めた日からは猛スピードで準備をする日々。思い立ったら動かないと気がすまない質です(笑)。

現在、フィリピン語学留学は人気がありますが、当時の私には海外留学といえばアメリカ、カナダ、オーストラリアというイメージしかなく、ハードルが高く感じていたので、フィリピン語学留学はとても新鮮な情報でした。知り合いに親子語学留学した方もいて、アドバイスをもらったりしました。

ご存知の通り、フィリピンはいくつもの島で成り立っている国です。マニラやバギオなど、どこにでもELS(English as a Second Language、英語を母語としない人向けの英語コース)はあります。ほとんどの学校が韓国資本です。

韓国では、英語ができるかできないかで将来が左右し、収入も大きく変わるようです。よって、大学生もしくは卒業後に半年ほど語学留学をする人が非常に多く、その後ワーキングホリデーに行くというパターンが主流です。みんな外資系企業に入りたくて必死ですよ、ということで、韓国資本のELSがたくさんあるというわけです。

私が選んだのはセブ島です。

理由はただ1つ、リゾート地で安全なイメージということでした。


【学校は市内なので、実際は学校から海は見れません!!】

そして、徹底的に追い込む(笑)体質の私は、せっかく留学するからには何としてでも英語力を上達させたい(いや、そもそも英語力がなかった・・・)ということで、某ELSのスパルタキャンパスを選びました。

ちょっぴりの不安とたくさんの期待で出発

同年4月から3ヶ月間のスパルタキャンパス生活をスタート!めちゃくちゃ緊張しましたよ。海外への飛行機はいつも誰かと一緒だった。でも今回はひとりぼっち。韓国・金浦国際空港でのトランジットもあり、誰にも頼ることが出来ない不安とスリル(笑)。ドキドキハラハラでした!無事にマクタン・セブ国際空港に着いた時は、どれだけホッとしたか。

そして空港の外へ出てみると餌に群がる鯉(笑)のように、柵の向こうで案内板を持ちながら「○○さん!!こっちー!」と呼んでいる大勢のELSスタッフ。そう、学校までの送迎をするためのスタッフが24間体制で待機していてくれています。スタッフは自分の学校の新入生を見落とすわけにいけなく、空港に着いたばかりの新入生はここで迷子になりたくなく、どちらも必死!バーゲン会場さながらの、この強烈な光景は絶対に忘れません!!でもこれで、どれだけフィリピン語学留学が人気なのかということが分かりました。

よく心配されることは「フィリピン人の英語の発音について」ですが、フィリピンの公用語は英語です。ノンネイティブであっても、先生達はきれいな発音の英語を話すので心配ありません。あ、ちなみに先生は20〜25歳くらいで、とても元気で楽しい授業を受けられます!

また、フィリピンはまだ発展途上国のイメージも強いため、治安面や衛生面など心配される方も多いです。確かに安全とは言い切れません。街には警察官や警備員がたくさんいるのが現状です。でもELSの場合、基本は寮での暮らしですので、普通の生活を送っている限りは犯罪に巻き込まれることもないと思います。

一方、フィリピン語学留学の場合、格安でマンツーマンレッスンが受けられるのが最大の特徴です。マンツーマン授業は、自分が話さなければ授業が成り立たないので、短期集中型を希望の方にはとても良い環境だと思います。

治安が悪いイメージのフィリピン、でもフィリピン人は優しい。


【寮の一人部屋】

そんな心配より、私が感じたのは“フィリピン人は優しい”ということでした。とくに不安になることも、イヤな想いをすることもありませんでした。むしろ迷子になっているところを助けてくれたり、「こんにちは」と挨拶をしてくれるフレンドリーな人たちです。

もちろん、学校や寮から一歩でたら全て自分の責任です。でも、すべてが“学び”です。勉強だけではなく、いろいろな経験をすることができます。結果、金銭的にも年齢的にも、私にはフィリピン留学が一番良い選択だったと思います。

とくにセブ島は、フィリピンで最も治安の良いリゾート地の1つです。観光する場所もたくさんありますし、巨大デパートも続々と建設されています。このデパートでのショッピングが、何よりの楽しみでした!!ものすごい広さなので丸一日滞在しても飽きません(笑)。(詳しくは次号で・・・)

ここまでフィリピン語学留学のことを書きましたが、私はELSの回し者でも何でもありません(笑)。お金にゆとりがあり、本場の英語が習いたい方は英語圏に留学した方がよいでしょう。でも「こんな選択肢もあるよ」という感じでお伝えしたかったのです。

「この度、台風30号によってフィリピンに多くの死者と多大な被害が出たことを、心からお見舞い申し上げます。幸い、私が直接関わったフィリピン人に大きな被害はなかったようですが、被災地に家族や親せき、友人がいる方もいらっしゃいます。思い返せば、2011年の東日本大震災に際しては、フィリピンの国からも多大な支援を頂きました。一刻も早く復興が進み、皆さんの笑顔がまた見れますように祈っております。」

 

代永加世子

ノマドデザイナーinカンボジア
代永加世子

山梨県南アルプス市出身。幼い頃から絵を描くことと洋服を作ることが好き。2000年に上京、服飾専門学校でファッションデザインを学ぶ。 学校の卒業コレクションで《日本繊維新聞社賞》受賞。卒業後、製造・卸メーカーで企画デザインを担当。その後、ブランディングコンサルタントのアシスタントとして活動。そこで学んだブランド戦略を活かしつつ、フリーランスのノマドワーカーになると決意。現在は世界中を旅しながら、デザインと大好きなアクセサリー作りをしている。