ケアンズ発!働きながら世界一周 第2回 就職白紙から400万の貯金で独立決意

矢澤善夫
 


就職先は白紙になってしまい心機一転、パースから入国後、パースで就職活動しました。

パースは日本人観光客も多くないので3社ほど有名な旅行会社には掛け合ったがあまり思わしくなかった。

見切りをつけてシドニーに移動しました。

シドニーに到着後すぐに地元の日本語新聞を入手して20社に電話をしました。ネクタイ締めて直接履歴書を渡しに行ったり、まだ土地勘のない大都会のシドニーを歩き回りました。2都市をまたいで就職活動をしたおかげでシドニーにて中堅の現地旅行会社入社することができました。その後はシドニー、ケアンズ、パースなど支店を転々として、新規事業、店舗出店、企画立案などを経験しました。

 

ちょうど1990年~2000年代はオーストラリアの観光業黄金時代でした。店舗出店に携わったこともあり、自分で会社を運営出来るすべを覚えていきました。1999年に7年働いた旅行会社を退社した。理由はその旅行会社の雇われ社長が独立したので私は同調してしまったのである。このときに本当に勉強になったことだけど、雇われて人のお金で経営するのと自分の資金で経営するのは全く違う。所詮雇われ社長は会社の損益を与えても自分の腹に直接影響を受けるわけではない。しかし創業社長は会社の売り上げが自分の財布に直接影響を与える。彼に付いて辞めたのはいいが、会社設立してうまくはいかなかった。彼と考え方も鮮明に違ってきた。その新会社でケアンズへの転勤を機に、新会社で働くのではなく、自分で自分の方針で経営しようと独立を決意!

 

2000年にケアンズの目抜き通りに小さいツアーデスクを設置して独立。

オーストラリアのオプショナルツアー、ホテル販売に特化したオズワントラベル株式会社を設立した。公務員家庭で育った私が、海外で起業した。父は既に他界していたが、母は幸いにも商売気質があるのかわからないが応援してくれた。

 

[独立に向けてケアンズで店舗探し]


販売店は立地が命。私は出店するなら街で一番にぎわっている目抜き通りでないと売り上げが上がらないと考え、調査をしたけど資本もろくにない私に月の家賃が50万円から100万円もする立地場所を借りる度胸はなかった。社員は、私と嫁とアルバイト1名だとすると最高で3名のスタッフ。通常は1名で回さなくてはならないので大きなスペースはいらない。

 

苦肉の策として考えたのが、「間借り」 目抜き通りに絞って探した結果、めぼしい物件が2件見つかり、2店舗をオープンさせることにした。

本店はケアンズ一の目抜き通りに立地。朝8時から夜10時まで長時間、毎日開店出来る魅力と日本人観光客が店前を歩く通行量から売り上げが立つと見込み、固定額での月払いの賃貸契約を結ぶ。

支店は目抜き通りから1本入ったナイトマーケットに隣接する立地でそのエリアが活気立つのは夜のみの短時間。よって売り上げに応じたレベニューベース(利益発生ベース)での販売スペースのレンタルをした。

2店に共通していたことは、オーストラリアのローカルを含めた英語圏の観光客向けのツアーデスクに間借りさせてもらったことである。取り決め事項には「弊社は英語を話す観光客への販売はしない」という一項目が添えられていた。

今まで、前の会社で日本人相手のみでビジネスが出来ていたので日本人のみを対象にとした。

彼らとしても、ちょっと席を外したときでも、私たちが英語のお客様が来たら対応できること、そして購入の際にはそのお客様を英語スタッフに渡して彼らの利益にすることである。出店する場所の確保は出来た!


 


[400万円の貯金を元手に会社設立!]


会社を設立するにあたっての第一の関門は、必ずオーストラリアの国籍保持者、または永住権保持者を取締役に副えること。当時、私はまだ永住権を持っていなかった。シドニーで就労時代に懇意にしてもらった方に相談し快く承諾してくれた。「資本は出せないけど協力する!」と言っていただいた。オーストラリア人の彼とは創業以来、共同経営者としてもう13年になり、今も良好な関係を継続している。

オーストラリアの株式会社は株$1から設立が出来る。余談だが、$1カンパニーはオーストラリアには、たくさん存在する。

いずれにしても運転資金は必要なので少しずつ貯めた、なけなしの400万円の貯金(原資)から$40,000オーストラリアドルを資本金として新規設立し、オーストラリア法人番号(オーストラリアビジネスナンバー:ABN)を取得することができた。

 

 
 

矢澤善夫

ホットホリデー株式会社代表取締役社長
矢澤善夫

神奈川県横須賀市生まれ、城西大学機材学部卒業後、日本の旅行会社に就職し、1994年に渡豪。シドニー、パースを経て、現在はケアンズ在住。
2000年に現地オプショナルツアーを扱う旅行会社をオーストラリアで起業。
2010年より世界各国のオプショナルツアーの販売を開始し、世界の見どころを自分の足を運んで飛び回り中。現在66か国訪問。
経営するオプショナルツアーサイトは現在46か国で展開中で、取扱ツアー件数約4,000件。オプショナルツアー以外にも、ホテル、LCC(格安航空券)の手配も行い、2013年8月に、ドバイ支店開設し、現地では自社日本語ツアーも行っている。
パリ、ハワイなど主要な都市だけでなくアフリカや南米など、ニッチなディスティネーションにも積極的に行き、ツアー情報を収集し、取扱い国、取扱いツアーを、どんどん増やして行きたいと思っている。

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