企業を躍進させるための外国人活用術 第2回 外国人の安定雇用を実現させる活用術  ①導入方法に気を使う

宮沢 光平
 
東京オリンピックに向けて、私達日本人の外国人に対する意識が変わりつつあります。
TVをつければ、ニュースやバラエティを含め、外国人観光客をとりあげた番組が多く見受けられます。
日本に来た外国人が浅草で嬉しそうに買い物をする様子は、見ていて、微笑ましくも思います。
しかし、一方で、外国人技能実習生の失踪、在留期限切れでの不法滞在等、外国人の負の面についても、注目が集まりやすくなってきました。

これらの情報は、外国人を知る上で、参考になる部分があります。しかし、逆に自社で活用する外国人の実態を把握するうえでは、それを難しくしている可能性があるともいえます。

自社で外国人を有効活用する場合、一番大事なことは、自社で外国人を活用してみるということです。
ただでさえ、異国の慣れない地に来ている外国人、特に留学生は、職場環境や業務内容、住まい等、様々な環境に影響されやすい性格であるといえます。

では、この外国人を企業で有効活用、そして、安定的に雇用するには、何に気を付ければよいのでしょうか?
各国の習慣、文化は考慮せず、ある程度、共通して用いることが出来るポイントをお伝えいたします。
今回はのテーマは、「導入方法に気を使う」です。

例えば、多くの日本企業では、新入社員研修を日本人、外国人、関係なく一緒に行います。
これは、国籍に関係なく、自社の基準に合わせて、採用するため、当然と言えば、当然の話なのかもしれません。
しかし、多くの企業では、日本語の理解、日本語会話に関して、特別な採用基準を持っているように思います。
「日本語部分に、課題は残るが、それ以外の部分が、自社の採用基準を満たしているため、外国人枠として採用する。」のような形です。これから先、この傾向は、さらに強くなると考えます。

では、なぜ、研修は、日本人と外国人で分けないのでしょうか?
例えば、すべてのプログラムを分けなくても、外国人採用枠としての特別研修があるべきだと考えます。
すべての研修を一緒にすれば、言語の問題から、研修についていけない不安や、自身のポテンシャルが発揮出来ない等、精神的な弊害をもたらす可能性があります。それが、安定雇用に繋がらなくなる一つの一因になる可能性もあります。
この点については、正社員採用より、労働力不足が顕著な、アルバイト採用の人事担当者の方が、導入方法を抑えた対応をしているように感じます。
当社にも外国人専用の業務マニュアルの作成の依頼がくることがあります。この依頼は、ただ日本語マニュアルを翻訳をするのではありません。現場視察をさせて頂いたうえで、外国人のための作業現場の改善提案を含め作成するマニュアルの依頼です。作業現場の改善といっても、ちょっとした事のアドバイスです。
文字で書いていた現場の張り紙に色を用いることや、作業道具に色テープを巻きつける等、日本人作業者の業務効率を落とさない範囲で、当社のこれまでのノウハウを用いた上で改善のアドバイスを行います。

このように、少しだけ外国人の視点に合わせてあげることでも、外国人の不安感を拭い去ることが出来ます。それにより、外国人留学生から「他の店と違って、働きやすい」や「今は、新人の研修もしている」というような声が自然に聞こえる店舗になってきます。
「郷に入っては郷に従え」を押し付ける教育をしていたのでは、真の意味で外国人を有効活用することは出来ません。少しだけ、外国人に寄り添ってあげることをおすすめいたします。

細かく言えば、社員、アルバイト、また技能実習生では、外国人の導入方法に気を使う部分に違いがありますが、今回は、全般的な外国人導入の考え方をお伝えさせていただきました。雇用形態によっての気の使い方の違いは、また別の機会にお伝えさせていただきます。

 
 

宮沢 光平

株式会社ユナイテッドマインドジャパン代表取締役
宮沢 光平

外資系大手IT関連企業に勤務した後、人の心を数値化するロボットソフトウェアを開発するベンチャー企業に経営企画として参画。
その後、食品メーカーにて、海外進出支援の責任者を担当。
2014年6月に「グローバル」、「IT」、「心」をキーワードとして外国人材の活用を支援する株式会社ユナイテッドマインドジャパンを設立。
日本に来ている3000名以上の外国人材との交流歴をノウハウ化。また、採用リスクを最小限に抑えた、業界初「月額制外国人アルバイト採用支援」等、お客様のニーズに合わせた外国人材の活用を提案中。
現在は、アルバイト採用支援の他、正社員、外国人技能実習生の採用、採用後
の外国人教育、マニュアル翻訳等、お客様の様々な課題を解決する活動を実施。

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株式会社ユナイテッドマインドジャパン
http://www.unitedmind.jp/

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