世界は身近にあるもんだ ~国歌研究家 日本で海外の魅力を探す~ 第4回 国際交流イベントで国際感覚を養おう ~MIFA国際交流フェスティバル~

浅見良太
 

どこで養う?国際感覚


世界が身近なものになったと言われて久しい日本。
インターネットサービス業界の最大手、楽天では3年前に英語を社内公用語にして話題になりました。役職に就く場合はTOEIC800点以上と取らなければいけないという英語をけんえんしてきた人には厳しい内容です。
これが日本社会全体のスタンダードになるかは別にして、
外国人観光客の急増、4年後にはオリンピックを控えた日本にとって国際感覚をもった人材の育成が重要になってくることは間違いないでしょう。
しかし突然「国際感覚を養え」と言われても困ってしまいますよね^^;
そこでお勧めしたいのが
     ”海外フェスティバルに参加すること”
国際感覚を養うなら海外の方々と交流することは必須でしょう。
毎週、日本中のどこかで行われている海外フェスなら簡単に海外の方とお話しできちゃいます!
「でも英語話せないし」 「店員さん忙しそうで話しかけにくい」
そんな心配を持つ方もいるのではないでしょか?
確かに英語が話せないと交流できないものや商売のためにやっているようなイベントもあります。でもそうじゃないものがほとんどなんですよ。
来月7日東京都目黒区で行われる
 『第11回MIFA国際交流フェスティバル』
もそのひとつ。
国際交流フェスティバルの魅力とは何なのか。
主催するMIFAの職員でイベントの第1回から運営に携わっている阿部広毅さんにお話を聞きました。
優しい語り口で、1つ1つの質問に対し丁寧に答えてくれます。


イベントの主催団体”MIFA”とは


-まずイベントの主催団体”MIFA”について教えてください-
目黒区が平成4年に公益財団法人として作った団体です。
Meguro International Friendship Associationの頭文字をとってMIFA(ミファ)と呼んでいます。
当初は国際交流を目的で作られたんですが、その後在住の外国人を支援するという色彩も強くなってきました。
交流イベントの運営や外国文化の紹介講座だけでなく、外国人対象に相談窓口を開いたり日本文化を紹介したりもしています。
外国人の交流と支援の両方を行っているんです。

MIFAの事務所には日本人向け、外国人向けのチラシが豊富に置かれています

棚に並べれた様々な国からの贈答品

壁にはポーランド大使から贈られた
日本とポーランドの交流に尽力したことに対しての感謝状


2月9日に行われる”第11回MIFA国際交流フェスティバル”とは


MIFAとしては大きなイベントです。
主に目黒区やその周辺に住む外国人の出身国の文化を紹介したり、外国人に日本の文化を紹介しています。
その国を紹介するパネル展示はもちろんですが、とっつきやすい料理や音楽などの文化を楽しむことができますね。
ディスカッションとかシンポジウムとか難しいじゃないですか。私たちはこのイベントで興味を持つきっかけ作りが出来たらと思っているんです。もっと知りたい人は参加者の方々が改めてやっていただいて。その方が楽しんで興味を持てますよね!
参加団体も増えていて来場者数も年々増加しているので、毎年新しいことを取り入れるようにしています。
例えば今回ならバングラディッシュの舞踊や台湾茶道の体験、
日本文化では三味線の演奏などが新しいですね。
舞台は1年前から、ボランティアの方々が中心で構成されている実施委員会は10月に組織されますから時間をかけ準備しています。

日本の伝統文化も楽しめる

-大使館も参加するんですね-
目黒区内にある14大使館のうち11カ国と区外の3カ国がブースを出します。
大使館によって飲食物や物産販売、パネル展示など内容は様々です。
大使館の人も休日出勤なんですが、地域の人と交流できるイベントという事で満足してもらえているようで、今年も参加したいと言ってくれる国もありますね。

大使館の方々と交流できるのも魅力の一つ

-14大使館が参加するイベントはなかなか無いのでは-
そうですね。国際色は本当に豊かだと思います。
区外の大使館は、大使が目黒に住んでいたり、以前大使館があったのが目黒区で昔のよしみだったり・・・結構人間関係が大事だったりするんですよ。
こういうイベントを通じて築かれている人間関係は大事だと思います。
例えば災害が起きたとき誰が担当者だかわからないわけですよね。日ごろから意思疎通できる関係を作っておくことは非常に重要です。

ここでしか会えない国の人の方々に出会えるかも!?

日本にはない外国料理屋さんもあるのでこういったイベントは貴重です

-苦労することもあるんじゃないですか-
今回はありませんが国際的に国と国が仲良くない所が参加する時は気を使いますね。
ブースの位置だったり、一方の国が出るともう片方の国が不満を言ったりとか、
国名の表記の仕方だったり色々です(笑)

あと当日まで本当に参加してくれるのか分からないというのもあります。
本国の政治体制や国際情勢が変わると、大使館が参加を辞退することもあります。
当日もドキドキです。


国際交流はきっかけが大事


-英語が話せなくても大丈夫?-
歌を聞いたり、食べたり踊ったり、そういったものを見たり出来るので十分に交流できると思います。
外国の方でも日本語を話せる人がたくさんいてイベントの担い手になっていますし、通訳の方もいますのでそこは全く心配しなくても大丈夫です。
英語が使えればコミュニケーションしやすいというのはありますが必須ではないですね。

-やはり交流というところが大事ですか?-
自分の住んでいる地域にどういった人たちが、どこから来ていて、どういった文化を持っているのかというのを知る機会を作っていかないといけないですね。

「知らないことは偏見を生むんですよ」

イベントは1日しかないので各国のデータを見せて説明するとか細かい所まで出来ません。
文化を見ていいただくとかさわりの部分だけなんですね。
深いところは別の所で知っていただいて、まずは入口、興味を持つきっかけ作りに役立てればと思っています。

衣装も見どころの一つ

世界には様々な文化があることを改めて知る機会に


-外国人限定で着物の着付け体験が出来ます―
これは日本人が外国を知るだけでのイベントではなく、外国人が日本を知ってもらえるようにと取り入れたものです。
お互いの文化を理解することが大事で、この事業はとても重要なものと思っています。
 ” 日本の文化を外国人に伝える” ”外国の文化を日本に伝える”
両方をやりたいんですね。

来場者だけでなく運営側の人たちも含めた感想なんですが、
日本人からは「なかなか外国の方と会って話す機会がないので良かった」
外国人からは「日本人と交流する機会がないので自分の文化や国を紹介することができて良かった」と言ってもらえています。
大使館の方、留学生の方、日本に住んでいる外国人の方がたくさん来ますが、これだけの方が来るイベントというのも珍しいと思うんですよ。


海外に興味を持つ人にとっても


-もともと海外に興味を持っている人でも楽しめますね-
大使館職員など普通にいますので話ができますし、新しい発見も多いと思いますよ。

-海外に興味を持つビジネスマンにとっても面白いのでは?-
企業活動として勧誘・宣伝などの目的での来場は控えていただきたいのですが、
交流目的で来ていただくにはいいと思います。そこから始まるものもあるかもしれませんね。

-阿部さんはこのイベントの担当者ですね?-
そうですね。
でも事務方をやっているだけで、当日は私がいなくてもイベントは出来ると思いますよ(笑)
実際にイベントを動かしているのはボランティアの方々ですから。
不思議なんですが、毎年多くのボランティアの方に集まっていただいているんです。
本当にありがたいことですね。

-体調崩されないようにがんばってください!今日はありがとうございました-
ありがとうございました。まだ知名度は高くないかもしれませんが、本当にいいイベントなので是非皆さんお越しください。

MIFA事務所には資材が置かれていました。
無料で参加できるスタンプラリーには景品もあるんですよー


国際交流フェスは国際感覚を身につける最高の場


様々な国の工芸品、特産品、舞踊に歌、料理、そして多国の方々と交流で来て入場無料のイベントなんですから、こんな素敵な機会はないですよね。
参加大使館を見ると”アルジェリア”や”ガボン””ウズベキスタン”など日本ではなじみの薄い国もあるので新しい発見があること間違いなし!!
大使館員や各国を支援している団体なども参加しているということで人脈作りにもいいかもしれません。
ただ重ねて書きますが、勧誘や宣伝目的の参加はNGです。是非守って楽しんでください^^
今回のイベントテーマは
 ”めぐろう一日帰り世界旅行”
今年度の年末年始は土日と年始が重なり「旅行に行けないよ~」と涙をのんだ方も多いのでは?
2月7日なら疑似世界旅行ができますよ!


       第11回MIFA国際交流フェスティバル
日時:2016年2月7日(日)10時~16時
場所:めぐろパーシモンホール・区民キャンパス公園
   東京都目黒区八雲1-1-1
入場料金:無料
主催:公益財団法人目黒区国際交流協会
共催:目黒区、エコライフめぐろ推進協会
問い合わせ:公益社団法人 目黒区国際交流協会(MIFA)
        03-3715-4671
        info@mifa.jp

詳細を知りたい方は下記のMIFAホ-ムページで当日のタイムスケジュールなどご確認いただけます。
【HP】https://www.mifa.jp/mifa1/kokusai-koryu-festival/index.html



【国歌の輪プロジェクト】
『国歌をコミュニケーションツールに』の普及活動をしている団体。
英語が話せなない人も国歌を歌えれば仲良くなれると信じて運営しています。
様々な国の国歌紹介、各地で行われる国際交流イベントルポなど掲載。
HP:https://www.kokkanowa.net/
facebook:https://www.facebook.com/kokkanowa

【ワールドフードラリー】
”国歌の輪プロジェクト”主催のイベント。
日本では馴染みの無い国を知る機会はなかなかありません。
しかし東京都内だけでも80の国と地域があるという国際化が進んだ日本。
このイベントは都内にある海外料理店などを周り、
その国の料理を堪能し
音楽や踊りなどの文化を体感し
その国の人と交流し
国歌を歌って様々な国を知ろうというものです。
毎月1回開催し、9月には高田馬場にあるミャンマー料理店で行いました。
10月31日(土)には赤坂にある日本で唯一のトーゴ料理店でトーゴ大使館協賛で開催。
11月28日(土)には新中野にあるチリ料理店でチリ大使館後援で開催。
2月20日はナイジェリア、
3月26日ドミニカ共和国、
4月インドネシアと毎月開催予定です。
興味のある方は是非お問い合わせください。
HP  https://www.kokkanowa.net/?cat=3

 
 

コラム 世界は身近にあるもんだ ~国歌研究家 日本で海外の魅力を探す~

浅見良太

国歌研究家国歌の輪プロジェクト代表
浅見良太

埼玉県出身。テレビ番組制作会社を経て現職。
大学2年の時、ヒッチハイクで埼玉~屋久島間を19台乗り継ぎ往復し、自分の知らない世界に触れ、様々な人に出会える旅の面白さを知る。
2007年、初めての海外旅行でインド・ネパールを1ヶ月周ったことをキッカケに就職するまでにバックパッカーで計30カ国を訪問。
旅中、出会った人に出身国の国歌を歌ってもらい、それをボイスレコーダーで録音する“国歌録音活動”を始め、数多くの国歌を収録。国歌の奥深さ、面白さにはまる。
2010年、名古屋の東海テレビプロダクションに入社。情報番組、バラエティ番組、スポーツ番組などでディレクターを務める。同社在社中も仕事の合間をぬって国歌録音、執筆活動を継続。

2015年に退社後、”国歌研究家”として「国歌を通じた国際交流」の普及を目的に、国歌に関する執筆活動や講演、イベント運営などを行っている。
同年4月、国歌を通じた国際交流の普及を目的とした団体「国歌の輪プロジェクト」を立ち上げ、代表を務める。

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